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東京都目黒区の着付け教室 ほのか

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着付けに対する考え方 - concept -

■現代人にとっての着物

現在、着物を着る時はどんな時でしょうか。

生まれて間もないお宮参りに始まり、七五三や成人式、結婚式やお葬式等の儀礼的な時が多いと思います。
ほとんどの方は、スーツやドレスを着用され、長い人生の中で着物を着る機会は数えるほどでしょう。
現代人にとって着物は、特別な存在なのかもしれません。
しかし、多くの日本人が季節の行事を大切にする心を持っているように、 日本の伝統である着物を次世代に受け継ごうとする人たちも多いのではないかと、私は思っています。

古来、着物は文様や色、時と場所、身分において格式と取り決めがありました。
しかし、現代においては、格式のある文様がシンプルにアレンジされたり、時と場所の決まり事も大らかになりました。
例えば、桐の文様は抽象的なデザインパターンの一つになり、平安貴族しか着ることができなかった有職文様は広く用いられるようになりました。
このように、現代人にとっての着物は、昔から受け継がれてきた伝統美を大切にしつつ、現代の生活様式に合わせた新しい美しさが生まれています。
そこに、現代人の気品や品格を感じます。

私にとっての着物とは、季節を愛で、伝統を愛でる美しい日常着でありたいと考えています。

■にっぽんを着る

世界には、その地域ごとに美しい民族衣装があります。
世の中がグローバルな時代になっても、それぞれの国々で生まれた民族衣装が脈々と受け継がれています。
受け継がれる理由の一つに、民族の誇りという大切な精神が根底にあることは言うまでもありませんが、それよりも、 その国の文化、その国の毎日の気候といった日常にこそ、民族衣装が育まれてきた土壌があると思います。

私たちの国、にっぽんの伝統的な着物はどうでしょうか。

平安時代、室町時代、安土桃山時代、江戸時代・・。
それぞれの時代の個性の中で、文様や着方は少しずつ変わっていっても、着物は人々の生活と共にあり、 そこに彩りを添え、喜びを感じ、着ることによって凛とした時を過ごすことができたのではないでしょうか。

日常に着る、凛として着る。
にっぽんを着ることに、誇りと愛着を持ちたいと思います。

そのためには、基本的な決まり事を少しずつ理解し、経験していただくことが大切です。 私は、着物を着る喜びを皆様に知って頂けますよう、お手伝いをしたいと思っております。